経済のニュースを知るために(中村和之/経済のニューズが面白いほどすっきりわかる本)
ゼロ金利からマイナス金利に変わりましたね。そんな社会の話もありますが、私は以前からGDPがなぜ経済の成長を表すのかが謎だったので、今回は経済の本を読みました。
今回読んだのはこれ
実はこれを読む前に本屋でよく見る『大学4年間の経済学が10時間でざっと学べる』を読んだのですが、しっかり理解できていなかったので、それより敷居が低いものを読みました。本当なら、『10時間でざっと学べる』を理解しながらゆっくり読むほうが力になるのかもしれません。この本のレビューはまた後日。
要約
8つテーマに分けて経済学の意義や経済の仕組みについて述べている。マクロ経済やミクロ経済といった単元の話ではなく、「日本は本当に豊かなの?」や「日銀は何をやっているの?」といった普段新聞を読んでいて疑問に思うことがテーマになっている。
読んでいて思ったこと
本というもの全般に言えることですが、なにかしら対立する意見があるときどちらかに傾倒して話を進めるが、この本は中庸を取る本という印象がとても強いです。例えば日本の財政の話では財政再建を急ぐべき派と急がないでいい派のそれぞれの主張を列挙していたりと中立の立場で説明しています。これは経済学を知れない人(私を含めて)が経済について考えるきっかけを与えているという印象ですね。
そして肝心な私の疑問。GDPはなぜ経済の指標となりうるのかということです。
(でも)国全体で経済が活性化するならば、その取り分も同様に増加する。その増加分が誰のものになるかは一概には言えないけど、多くなったパイ(GDP)が誰かの手にわたることは 間違いない。
付加価値の合計が増えれば、同じ人口の場合1人当たりのパイが増えるねということかと勝手に納得。GDPの2パーセントの上昇が1人あたりにどれくらい還元されるのでしょうね。それは日本の景気が豊かになったと実感する人、しない人がいるわけですね。
読み終わって思うこと
この本一冊でなんとなくだけど新聞でいっていることがわかるようになりました(気がする)。これで新聞を読むのが苦ではなくなります。