変わっていく様を見てもらいたい
太陽がなかなか拝めないこのごの。
妻が借りてき本で前から読んでみたいものがあったので拝借。他にもブログで紹介している人がいますね。
あらすじ
ピアノの調律師として働く主人公の話。主人公・外村は専門学校をでて、調律師として働き出す。外村のピアノの対する思い、調律師としての考えが成長と共にゆっくりと変わっていく姿が読めます。
読んだ感想
雨の日にゆったりと読むのにちょうどよいゆったりとした物語でした。ピアノの音を想像しながら、実際には雨の音が聞こえながらの読書。
僕にはするべき努力がわからない。わからないから手当たり次第になってしまう。
勤勉であり仕事にひたむきである外村の言葉。作中では熱心に仕事をしている場面は少ないですが、毎日こつこつと仕事に向かっている様が想像できる外村らしい考えだと思います。作中で劇的な成長ということはないですが、ふとした時に目標をとらえる姿など主人公の心の変化が、まるでだれか親しい人の変化を見るように、暖かいものでした。
もし、自分の物語があったら、こんな風に描写されたいですね。努力している様を描かれるのでなく、少しずつ変わっていく様を描いていきたい。