考えられない頭
長い間積読をしていたから、売ろうと思ったけど、売ることに抵抗があったので読んでみた本。
おそらくタイトルが気に入って購入したのだけど、自分のレベルに合ってなくて読むのをやめてしまった本ですが、今回読み終わりました。
自分のレベルが上がったのもありますが、よく読んでみるとすごくおもしろい本です。
要約
インターネットが普及して、調べたいことは数秒で調べられるし、どこでもだれとでも繋がれる。常に刺激的な情報に触れられる。でも、そんな技術の影響はもっと大きいものでした。脳は可逆性とい特性を持ち、外部からの影響で変化してくる。そして、脳や思考形態が変わってくる。
自分の表現が乏しい。。。もっとおもしろさを伝えられたらいいのに。。。
読んでいて思ったこと
ネットに対する批判本といえば簡単ですが、その一言では終わらない本です。ネットが人の脳に与える影響、社会に与える影響を説明しています。
ネットに接続するとわれわれは、とおりいっぺんの読み、注意散漫であわただしい思考、表面的な学習を行うよう、環境によって働きかけられるのだ。
第7章ジャグラーの脳 より
インターネットによって思考の形態が短く、注意が散漫な状態になってしまうことについて述べています。このことを踏まえて、パソコンで作業している自分を見つめなおしてみました。
PCを使って作業をしているときに、ふとして拍子にSNSを確認してしまったり(今このブログを書いているときもそう)、なにか適当な調べ物をしてりして、集中が続かないと感じます。で、今となっては紙でものを考えるときも集中力がなく、「深く直線的な思考」(本書ででてきて気に入った表現です)ができなくなっていることを実感してます。
では、パソコンを離れればいいのでは?
今の時代パソコンを使わないで日常的な生活を送るのは不可能だと思います。なぜなら社会がパソコンを使うことを前提にできているか。一つの発明が人に与える影響、社会に与える影響は発明者ですら分からないだろうと思いました。
このメディアが社会に与える影響も本書では書いてあり、そこから抜け出せないことも書かれています。
本文の書き方も、読みやすく、それに加えて深い本だと思いました。