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迷い猫

適当に目についた本を読んで難しい顔してます。読んだ本を重ねて、そこから見える世界を楽しみたい

侵略と故郷「上橋菜穂子/鹿の王」

 明けましておめでとうございます。またひっそりと書いています。

 先日の紅白の審査員で上橋菜穂子さんが出ていましたね。昨年読んだ小説で上橋さんの小説が1番思い出に残っているので、すごい人がでてると驚きました。

 昨年の暮れに鹿の王の上巻、明けに下巻を読みおわり、今回はその感想です。表紙がきれいです。

鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐


 鹿の王で登場する主人公ヴァン。人生を捨てる場所を探しているところと命に対する姿勢に惹かれます。物語の後どうなったか、本を閉じて想像し、幸せな人生になることを祈りました。まるで「ソフィーの世界」のソフィーみたいですね。

 さて、タイトルに侵略と故郷としましたが、鹿の王には、様々な組織が登場してそれぞれの思惑が働きます。まるで現実の外交のように駆け引きがなされます。そして、その組織(正確には民族の集まり)の中には、侵略後の政治によって、故郷を離れなければいけないところがあります。

 生まれた土地、育った土地への愛着、その土地を離れることになった憤りや哀しみ。自分は故郷がなくなったら哀しいです。

  獣の奏者が外伝が出たので、鹿の王も出ますかね。出たらヴァンと妻と息子の話が読みたいです。